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アメリカの食品ラベルにある〈Serving size サービング・サイズ〉とは?その意味、使われ方、例【2018年最新情報】

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アメリカの食品ラベルのサービングサイズ

サービング・サイズとは?

アメリカの食品パッケージには、原材料名とともに、カロリーや栄養成分とその量が記された栄養表示ラベル(nutrition facts label)があります。その最初に、Serving size 2 Tbsp. (32g)などといった形で〈Serving size サービング・サイズ〉という単語が必ず出てきます。それって、どういう意味で、何のためにあるのでしょうか?

『英語レシピに出てくる〈Serving サービング〉とは?』でも触れましたが、動詞〈serve サーブ〉に「給仕する、(飲食物を)出す」という意味があるので、〈量〉を表すサイズと合わせた〈Serving size サービング・サイズ〉だと、「通常一回分として食べる量」という意味になります。

以下は、ちょっと詳しすぎる(笑)説明なので、興味のない方は、すっ飛ばして、ページ末の食品群別サービング・サイズ一覧表をご覧ください。

サービング・サイズって、誰が何を根拠に決めたの?

「通常一回分として食べる量」って言われても、なんだか曖昧な気がします。プロのスポーツ選手が食べる一回分と、ダイエット中だったり、メタボで食事制限中の人が食べる一回分は違いますよね?そういった実際に食べられる量のことは、英語では〈portion size ポーション・サイズ〉といいます。

ポーションの方は、人それぞれ、時と場合によりけり。料理をする人、食べる人がコントロールできますが、〈Serving size サービング・サイズ〉は、1993年に栄養表示ラベルが法制化した時に、食品それぞれについて決められたものなので、同種の食品であれば、常に同じ。メーカーごとにサービング・サイズが違うということはありません。

現在アメリカの栄養表示ラベルに載っている〈Serving size サービング・サイズ〉は、1977〜1978年と、1987〜1988年に全米規模で行われた健康と栄養に関する調査class="st-css-no"(Nationwide Health and Nutrition Examination Survey:NHANES)の統計結果を根拠に、FDA(Food and Drug Administration:米国食品医薬品局)が、慣習的に(一回に)消費される参考量(Reference Amounts Customarily Consumed|RACC)というガイドラインを決めました。各食品メーカーは、この数値から市販の1パッケージが何サービング分なのかを割り出しています。

時代にそぐわなくなってきたサービング・サイズ。どう改定される?

サービング・サイズ規定の変更

左は200ml瓶、右は330ml缶。量は違うが、どちらも1本が1サービング・サイズ

「でもさ、その統計って70年代や80年代なんでしょ。古すぎない?」 そう思ったあなたは、鋭い!(笑)

飽食の時代。当時に比べると、確実に、アメリカ人が「通常」一回で食べる量は増えてきたので、今使われているサービング・サイズは、実生活では、全然「一回で食べる量」ではなくなってきています。統計が40年以上前のもので、1993年に栄養表示ラベルが義務付けられてから一度も変更がなかったわけですから。

例えば、コーラやソーダ類は、8オンス(約240ml)がこれまでのサービング・サイズでしたが、そんな小さなボトルは、今は見かけません。アメリカで一人分と想定して売られているペットボトルのサイズは、12オンス(約355ml)。たっぷりサイズだと20オンス(約590ml)のものもあります。

そんなサイズのものを開封して、半分だけ飲んでとっておいて、また翌日飲むという人は、あまりいませんよね。なので、食品メーカーが個食を前提として売っているものが、具体的な体積や重量にかかわらず「通常一回で食べる量」=サービング・サイズと考える方が実生活に即しています。たとえダイエット的には食べ過ぎだとしても!(笑)

というわけで、現代のアメリカ人の食生活を反映したサービング・サイズへ改定することが2016年5月に決定。すべての食品メーカーは、新たなサービング・サイズとその他の規定に準じた食品栄養表示ラベルを2018年7月26日までに実施するはずだったのですが、各社対応が難しいということで、1000万ドル以上の売上がある食品メーカーは2020年、1000万ドル未満の食品メーカーは2021年までに変更することになりました。

すでに新基準のラベルが使われているのを、ちらほら見かけるような今日このごろです。

個食のパッケージサイズ=サービング・サイズになったこと以外にも、新基準のラベルは、カロリー表示が大きく太字で目立つようになったり、個食用でないものについては1サービング・サイズのカロリーや栄養成分表示とともに、パッケージ全量についての表示が並列表記となるなど、より健康を意識した食べ方を消費者が判断できるよう配慮されています。

サービング・サイズ改定後と改定前の比較

左が改定後のサービング・サイズを含む新しい食品栄養表示ラベル。右が古いフォーマットのラベル

サービング・サイズって、何のためにあるの?

食品毎に一回に食べる量=サービング・サイズが違うなんてややこしい!サービング・サイズを基準にしなくても、100グラムだったら100グラムって決めて、全食品どれでも100グラム当たりのカロリーや成分表示をすればいい気もしますよね。

でも、例えばお味噌汁一杯で、どれだけ自分がカロリーや栄養、塩分を摂取してるのか知りたい時、生わかめ、乾燥わかめ、ネギ、お味噌、全て100グラム当たりの成分表示だと、かえって不親切じゃないでしょうか?

アイスクリームAは一個180gで、100g当たり115カロリー。アイスクリームBは、一個160gで100g当たり127カロリー。どっちを食べた方がダイエットにはいいのか、計算しないとわかりません。答えは1サービング=1つのカロリーがそれぞれ表示されていたら、一目瞭然です。

食べ物には、推奨されている栄養だけでなく、糖分、脂肪、塩分など、制限されている要素もあるので、通常一回に食べる量=サービング・サイズでの数値がわかる方が、ざっくりと直感的に健康管理しやすい。よりよい方を選択しやすいのです。

食品群別サービング・サイズ一覧表

詳しすぎる解説をしましたが、まとめると、「サービングサイズとは、通常一回に食べる量」です。

そして、以下が具体的なサービング・サイズの例となります。

アメリカの1カップ=237mL

■穀類パン1スライス
シリアル1カップ
調理したホットシリアル(オートミールなど)、ご飯1/2カップ
乾燥パスタ、調理前の米1オンス=約30mL
■野菜生の葉野菜1カップ
調理した葉野菜、葉野菜以外の野菜1/2カップ
野菜ジュース3/4カップ
■フルーツりんご、バナナ、オレンジ、梨中1個
缶入りフルーツ1/2カップ
フルーツジュース3/4カップ
■乳製品牛乳、ヨーグルト1カップ
ナチュラルチーズ(チェダーチーズなど)1 1/2 oz (43 g)
プロセス・チーズ(アメリカンチーズなど)2 oz (57 g)
■肉、豆、卵、ナッツ類脂肪の少ない肉、鶏、魚2〜3 oz (57〜85 g)
調理した豆類、豆腐1〜1 1/2カップ
ピーナッツバター大さじ4〜6
ナッツ2/3〜1カップ
■アルコールビール12 fl.oz (355 mL)
ワイン5 fl.oz (148 mL)
蒸留酒(アルコール度40%)1.5 fl.oz (44 mL)

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